Iron Maiden -- Paul Di'anno (vo) Dave Murray (g) Adrian Smith (g) Steve Harris (b) Clive Burr (ds) |
Produce -- Martin "Headmaster" Birch |
Year 1981 東芝EMI [EMS-91016] |
春一番がふいてからというもの、めっきり暖かくなりましたなぁ。今日あたりも風が強くて、前を歩く茶髪女子高生のぱんつが見えたり見えなかったり…ピンクでしたけどね。
客先での打ち合わせが午後一番からセッティングされていたのですが、12時半くらいに現地についてしまって、のんびりだらだら歩いたりしていたのですが、疲れてきたので公園のベンチで休憩してしまいました。ちょうど打ち合わせをする建物のすぐ横に公園があったので、音楽でも聴きながらだらーっとしていたら、もう打ち合わせなんかどうでもよくなってきてしまって、そのまま帰ってしまおうかと思ったくらいです。
冬物のコートを着ていたのが禍して、すっかりぽかぽかと眠くなりまして、ぼーっとしていたところにぼたっと何かが落ちてきたんですね。なんでしょうね、とのんびり構えていたら、これが鳥の糞でした。それもつい靴先数センチのところに。
なんだなんだと上を見ましたら、カラスが一羽。こいつが犯人に違いありません。石でもぶつけてやろうかと辺りを見回したんですが、きれいに整地された公園なので見当たりません。ここではたと思い出しました。そうだ、打ち合わせがあったんだ。
現実に戻してくれたカラスに心の中で礼を言いながら、打ち合わせへと向かったのでありました。
「あなでじ」記念すべき一発目はアイアン・メイデンのキラーズです。
もうこのアルバムが発売されてから20年以上たつんですね。感慨深いものです。
実はこのアルバムは、自分で買った初めてのレコードになるんです。最初からこんな濃いの。
洋楽というものに目覚め始めたころで、何を聴いたらいいのかわからないというときに、すでに洋楽に詳しくなっていた友人にお薦めを聞いたところ、このアルバムを薦められて疑いもなく買ったのですが、これがあたりでした。たぶん友人は自分で買いたいのはやまやまだけど、小遣いが足りないからあいつに買わせておけ、くらいの根性だったと思うのですがね。細山君、ありがとう。
血の滴る斧を持っている紳士は「エディ君」といいまして、アイアン・メイデンのマスコットキャラクターです。警視庁のピーポ君みたいなものですなぁ。写真がよくないので見えないかもしれませんが、エディ君の背後にあるアパートみたいな建物の住人がいろいろやっていて楽しめます。
裏ジャケではエディ君、口から煙を吐いていますなぁ。おかげでドラムのクライブ・バーがまったく見えなくなっております。 下のほうに各メンバーの写真がなければきっと拗ねてしまったことでしょう。よかったね、クライブ。
真ん中がヴォーカルのポールですなぁ。ファミリーネームのほうはどう読むのかわかりにくいのでごまかしてみましたが、「でぃあんの」ですかね。結局ポール君はこのアルバムを最後にアイアン・メイデンを脱退することになりますが、その後自分の名前を冠したバンドを結成したりしています。その名も「Di'anno」 だからよめねーっての。
一番右端にエイドリアン・スミスがギブソンのエクスプローラーを持って写ってます。当時は「エクスプローラー」なんて名前はえらく難しく感じましたが、いまじゃブラウザの名前になってますね。このギターが気になって気になって、ギターを買うならエクスプローラーだ、なんて考えたんですが、音楽雑誌の楽器の広告の値段を見てあきらめました。やっぱり俺にはVivaだなと。Vivaっていう安いエレキギターが売ってましたね。確か¥29,800くらいでアンプつきとか。今も売ってるんでしょうか、Viva
えー、どんどん話が長くなってきたので、曲紹介に行きたいと思います。
A面1曲目は「The Ides Of March」 邦題「3月15日」
この曲は重低音を効かせた重いリフで始まります。初めて買ったレコードに針を落としてこの曲が聞こえてきたとき、正直痺れました。ゆっくりめのメロディに忙しいタムの響きが印象的。今聞くと、クライブったらあんまりテクニックないのね。「どこど どこど どこど どこど」と「だっだかだ だっだかだ だっだかだ だかだ だかだ」というパターンを繰り返しているだけのような感じ。いまもドラムはクライブ・バーでしたっけ。脱退したということを聞いたような聞かないような。
調べてみたら3枚目のNumber Of The Beastを最後にNicko Mcbrainに交代しておりました。やっぱりな。
2曲目は「Wrathchild」 邦題「ラスチャイルド」
1曲目は実はインストゥルメンタルでポールのヴォーカルが聞けるのはこの曲からです。ただ、ライナーをみたから1曲目がインストだとわかりますが、最初は「なんだか長いイントロだなー」と思ったものです。切れ目なく2曲目に入るようなアレンジになってます。このあたりはさすがマーティン・バーチと言うべきでしょうか。
これ1枚しかもっていない状態が長く続きましたので、何度も何度も聞いていたのですが、同じ部屋の妹までもが曲を覚えてしまい、この曲のサビの部分を歌うんですわ。「オッバッチャン」って。確かに聞こえるけどね、おばちゃんって。空耳アワーに出しても取り上げてくれないだろうなぁ。
まだ2曲ですか。あとはとっとと行きましょう。
3曲目「Murders In The Rue Morgue」 邦題「モルグ街の殺人」
おそらくジャケットのイメージはこの曲からかもしれませんなぁ。
4曲目「Another Life」 邦題「アナザー・ライフ」
この曲はあんまり好きじゃありません。ドラムがかっこよくないんだもん。
5曲目「Genghis Khan」 邦題「ジンギスカン」
ジンギスカンといえば「ジン ジン ジンギスカン あーたらほーたらうーたらふなげちゃ」っていうのを思い出しがちですが、この曲はインストゥルメンタルです。A面に2曲もインストゥルメンタルってのはかなり珍しいと思いますが、当時はそんなことしったこっちゃありませんでした。
6曲目「Innocent Exile」 邦題「無実の逃亡者」
ブギーっぽいナンバーですな。ノリはいいんですがいまいち盛り上がりに欠ける感じです。
これでA面おしまい。次B面です。
1曲目「Killers」 邦題「キラーズ」
アルバムタイトルナンバーですな。イントロが長い割には盛り上げ方が今一かも。ヴォーカルが入ってからのスピード感はすばらしいですなぁ。クライブ君もドラムがんばってます。
2曲目「Prodigal Son」 邦題「悪魔の魔法」
バラードナンバーです。クライブ君の「すっとことんとん」みたいなドラムがいまいちですなぁ。ギターはナチュラルに近い音でコードストロークとアルペジオっぽいプレイの組み合わせで、ソロのときだけちょっとサウンドを変えているのでしょうか。主旋律とソロパートのメロディラインの落差が面白いかもしれません。
3曲目「Purgatory」 邦題「パーガトリー」
パーガトリーってのは「煉獄」という意味らしいです。今調べました。「罪を清める」なんて意味合いもあるようです。メタルバンドのメンバーでも敬虔なクリスチャンてのが多いので、そんな感じでしょうか。
この曲はあんまり印象に残ってないですなぁ。あと2曲。
4曲目「Drifter」 邦題「ドリフター」
全員集合です。当時はまだやってましたからね、「8時だよ、全員集合」
小学生時分は土曜の夜だけ9時まで起きていていいことになってました。ほかの日は7時に就寝。そんなことを思い出させる曲です。
5曲目「Details Of Twilight Zone」 邦題「幻影のトワイライトゾーン」
これは日本盤だけのボーナストラックです。でもdetailって「詳細」って意味だとおもうので、邦題の「幻影」ってのはどうしたもんでしょうね。ま、「トワイライトゾーンの詳細」なんてのよりは雰囲気出てますけどね。全体的に一本調子な感じの曲です。
頭20秒のイントロはこちら[1,267,972bytes]
※OggVorbisです。
こんな感じで週一くらいのペースで更新できたらなぁ、と思っております。
書いてる途中で疲れました。次は同じくアイアン・メイデンの「Live + 1」の予定です。