Trouble / Whitesnake

二〇〇四年 卯月 七日 (水)

Trouble Side A
 1. Take Me With You
 2. Love To Keep You Warm
 3. Lie Down (A Modern Love Song)
 4. Day Tripper
 5. Night Hawk (Vampire Blues)
Trouble 裏ジャケ Side B
 1. The Time Is Right For Love
 2. Trouble
 3. Belgian Tom's Hat Trick
 4. Free Flight
 5. Don't Mess With Me
Whitesnake --
David Coverdale (vo)
Dave Dowle (ds)
Jon Load (key)
Bernie Marsden (g/vo)
Micky Moody (g/vo)
Neil Murray (b)
Produce --
Martin (the wasp) Birch
Year 1978
Geffen/Sunburst [MPF 1208]

☆★☆

 いやはや、久々のあなでじ更新でございます。1月は去ぬ、2月は逃げる、3月は去るなどと申しますとおり、時はすでに4月でありますなぁ。
 春という季節はあまり得意ではないんですね。いろいろな意味で変化が大きくて、落ち着かないという印象があります。新年度が始まったり、新事業が立ち上がったり、入学したり入園したり昇格したり降格したり退職したり入社してみたり… ああ、無常というのを実感する季節ですな。

☆★☆

 ホワイトスネイクでありまして、トラブルなのであります。このアルバムはですね、いわゆるジャケ買いというやつですなぁ。当時、仲間内で「デヴィッド・カヴァーデイルは歌に呼吸音が入って気持ち悪い」というのがもっぱらの定説でありまして、ホワイトスネイクを買う担当がいなかったのです。私はアイアン・メイデン他ブリティッシュ・へヴィーメタル担当でしたが、他にはレインボー担当、クイーン担当、レッドツェッペリン担当、さだまさし担当などがおりました。さだまさし担当は孤独でしたなぁ。ほとんど貸し借りはなかったように思います。「精霊流し」かなんかをギターで弾き語って嫌がられていましたなぁ。元気ですか?チータン。
 で、なぜこのアルバムが手元にあるかというと、当時NHK-FMで夕方4時くらいから「軽音楽をあなたに」という、タイトルだけ聞くと大変おとなしめな番組がありまして、おとなしめなタイトルの割にはレインボー特集やらパンク特集やらをたまに放送していて、そんなときは欠かさずエアチェックをしていたものですが、その「軽音楽をあなたに」で渋谷陽一が担当していた回に「ホワイトスネイクBBCライブ」というのが放送されたことがありまして、そのエアチェックを聞いたところ「あんまり呼吸音がしない!!」ということに気づいたのでした。まぁ、ライブなので呼吸音がかき消されているということも考えられるのですが、「思っているよりひどくないかもしれない」という期待が沸いてきたのであります。このエアチェックテープはいまだに家にありまして、たまのドライブのときなどには車内で聴いたりしているのですが、あらためて聴いてみると「軽音楽をあなたに」のエアチェックではない気がしてきました。たしか同じシリーズでレッドツェッペリンもやってたりしたはずですが、何の番組だったのか今となっては藪の中でありますなぁ。
 話がそれまくっておりますが、要するに「ホワイトスネイク、そんなにひどくないんじゃない?」と言う評価に変わりまして、早速レコード屋さんに行ったはいいのですが、ホワイトスネイクに対する予備知識は、先に書きましたように「デヴィカヴァの呼吸音」のみという体たらくでありますから、何を買っていいのかわからない、でもレコード屋に来ちゃったから何か買わなきゃ、などという状況でありました。仕方ないのでエアチェックで聴いた曲を手がかりにアルバムを選択しようと、こう思ったわけです。BBCライブで一番印象に残っている曲は「ラヴ・ハンター」でありましたから、その曲の入っているアルバムを探したところ、タイトルチューンそのままの「ラヴ・ハンター」というアルバムが見つかり、これだこれだ、早速レジへ、とジャケットを見たらば、驚きでした。裸のねーちゃんが蛇に跨っている絵が描かれていたのです。純情中学生には刺激が強い。何よりもこのジャケットをレジに持っていく勇気がない。ということで「ラヴ・ハンター」はあきらめまして、次を物色にかかりました。
 次に目に付いたのがこの「トラブル」でした。ホワイトスネイクという名前にふさわしい白いジャケット。シンプルでかっこいい、と当時思ったものです。今見てもかっこいいですなぁ。1999年にCDになっているようですが、ジャケットデザインが変わっているようです。レコードジャケットのほうがずっといいと思うのは身びいきでありましょうか。
 ライナーノーツは伊藤正則の手になるものでして、相変わらず裏情報満載という感じですなぁ。それによると、このアルバムからジョンロードが参加したとのことですが、ホワイトスネイクの実質的なファーストアルバムということになると思います。バンド名の「ホワイトスネイク」とは'77年5月にリリースされたデヴィカヴァのソロアルバムからとられたものであろうということで、当時はディープパープル再結成の噂もあったようです。しかしイギリスのミュージックシーンはニューウェーブ一辺倒で、70年代初期のバンドが再結成してもあまり話題にならなかったことでしょう。しかし、そんな状況の中でデヴィッド・カヴァーデイルとジューダス・プリーストはハマースミスオデオンで立ち見まで出したと、伊藤正則は申しております。

☆★☆

 さて、曲を聴いていくことにいたしましょう。

 A面1曲目は「Take Me With You」です。ファーストアルバムの1曲目ですから、かなりノリのいいのを持ってきたようです。ソロパートはドラムスのDave Dowleが担当。ドラムソロというのは珍しいですなぁ。なかなかドラマチックな構成です。

 2曲目は「Love To Keep You Warm」
 スローなメジャーナンバーで、1曲目との落差をつけています。デヴィッド・カバーデイルの作で、メジャーですがブルージーといった落ち着いた曲ですなぁ。ソロパートはBernie Marsdenのギター。はねるようなリラックスしたプレイです。

 3曲目「Lie Down (A Modern Love Song)」
 サブタイトルにあるようにラヴソングなんですが、詩の内容がエッチです。ギターのユニゾンによるキャッチーなイントロで、ベース、ドラムス、キーボードと重なってきます。軽快なテンポでさびの部分は一度聞いたら耳について離れない感じです。ソロパートはMicky Moody

 4曲目「Day Tripper」
 ビートルズナンバーですな。ファーストアルバムということで手持ちの曲が少なかったんでしょうか。アレンジが凝っていて、原曲のスピード感はあまりなく、どかんどかんという感じに仕上がっています。えー書いててよくわかりませんが、ビートがきつくて音の隙間があるというか、なんというか。途中でジョン・ロードのボコーダーと思われるヴォーカルがかぶってきます。ソロパートはBarnie Marsden

 5曲目「Night Hawk (Vampire Blues)」
 サブタイトルに吸血鬼ブルースとありますが、あまりブルースっぽくありませんな。スピード感があってデヴィカヴァもさらっと歌っている感じです。ソロパートはJon Load キーボードソロもいいですなぁ。

 これでA面おしまい。

 B面1曲目は「The Time Is Right For Love」
 リズムが「ツッカツッカツッカツッカ」という感じの、なんていうんでしょう、グルーヴ感というかタイム感というか、とにかく走る感じの曲です。サビの部分は少しサウンドが厚くなる感じですが、Aメロのあたりはヴォーカルを聞かせるようなアレンジにしているのでしょうか、ベースの音が目立つくらいのシンプルな演奏になっています。ソロパートはMicky & Bernie ソロというより合奏に近いですな。

 2曲目「Trouble」
 アルバムタイトルチューンです。太いビートのスローナンバーでありますなぁ。大人のロックという感じです。ソロはMicky MoodyとBernie Marsdenが交代で。ややバーニーが長めかもしれません。

 3曲目「Belgian Tom's Hat Trick」
 これはインストゥルメンタルナンバーです。ヴォーカルがリーダーのバンドなのにインスト入り。
 テーマとテーマの間にソロがあるという、ジャズのような構成になっています。最初のソロはMicky Moody 次がJon Load 最後がBernie Marsden
 それぞれに個性的です。ドラムスとベースのソロもあればいいのに…

 4曲目「Free Flight」
 走りまくる感じの曲です。ヴォーカルもシャウトしていて「ロックンロール」です。ソロパートはBernie Marsden エンディングがベタベタな感じでいいですなぁ。

 5曲目「Don't Mess With Me」
 イントロが表打ちのリズムで「ドンドンドンドン」の4ビートに聞こえます。Aメロに入るときには裏打ちの8ビートなのですが、表打ちの部分はもったりして聞こえますね。その分Aメロやサビのスピード感が感じられるので、そういうアレンジにしているのでしょう。ソロパートはBernie MarsdenとBernie Marsden オーソドックスなギターソロが聞けます。この曲だけはクレジットがWhitesnakeとなっています。

今日はここまで。次回はフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドです。

頭20秒のイントロはこちら[1,149,294bytes]
OggVorbisです。
OggVorbisってなあに、という方はOgg村を参考にしてね♪

書いた人 srock : April 7, 2004 12:29 AM
TrackBack URL :